ホーム > 導入事例 > パッケージ導入 > SystemBox Neo > スカパーJSAT株式会社

スカパーJSAT株式会社 様

SystemBox Neoの導入で、合併による異なる企業文化を吸収し、システム統合によるコスト削減に成功

東京都港区赤坂に本社を置く、スカパーJSAT株式会社(以下、スカパーJSAT社)は、2008年10月にJSAT株式会社、株式会社スカイパーフェクト・コミュニケーションズ、宇宙通信株式会社の3社が合併し、スカパーJSATグループの中核を担う事業会社として発足しました。

case_skyper_02

この3社の会社合併に伴い、会計システムの統合化を行う事となり、弊社NTCにもお声がけ頂きました。

NTCでは旧スカイパーフェクト・コミュニケーションズ社において、会計システム「SystemBox会計Neo」の前身である「CocktailWare」と、予算編成Webシステムという、これは各部レベルの予算を掌握し、各事業セグメント毎の予算管理を行うとともに、経営に役立つ様々な指標を提供する管理会計のシステムですが、これらを既にご導入させて頂いていた経緯がありました。

今回の3社統合に伴い、NTCでは自社パッケージ製品である「SystemBox会計Neo」の導入と共に、外貨債権債務管理オプションなどの設計、開発もさせて頂きました。

導入の背景

導入以前の状況

  • 3社合併により、会計システムの統合化を迫られていた。
  • 3社それぞれ別々の会計システムを使用していた。
  • 3社それぞれ異なる企業文化(業務フロー)を持った会社合併となった。

問題点

  • 3社それぞれの会計システムを使用していたので、保守コストなどの費用が多く発生していた。
  • 3社それぞれの会計システムを使用していたので、科目マスタや取引先マスタなどバラバラなコード体系だった。
  • 月次資料の作成においても3つの会計システムの資料を合算しなくてはならなかった。

問題解決への糸口

3社合併による、異なる企業文化を吸収できる柔軟なシステムが必要だった

スカパーJSAT社では、2008年10月に合併をし、2009年3月までは、1つの会社内で旧会社の3つの会計システムが稼働しており、同じ部内でも、全く異なる業務フローが存在していたため、これをスカパーJSAT社では「一国三制度」と称してました。

これでは会社としての月次資料を作成するにしても、まず3社の月次資料をそれぞれ出力し、異なった科目体系の資料を1社分として転記する、という煩雑な処理が必ず発生しました。

また、スカパーJSAT社では、衛星ビジネスや海外グループ会社との取引もあるため、外貨での債権債務運用が必要となります。

今回のシステム統合では、販売管理システムなどは、それぞれの企業文化の影響が強いため、統合化はせず、そのまま運用される事となりましたが、会計システム側では、それぞれ異なった販売管理システムとの連動が必要になるという、運用やデータ連携に対して非常に柔軟性であるシステムが求められました。

また、管理会計業務の視点から、旧スカパー社で稼働していた「予算編成Webシステム」の全社展開は決まっていました。これをうけ、財務経理部の谷口氏は、会計システムの統合条件として次の様に語ります。「予算編成Webシステムが3社統合後のシステムとしても採用されていたので、このシステムと連動する事が必須条件だった。」と当時を振り返ります。

case_0302 インタビューにご協力頂きました。
右からスカパーJSAT財務経理部
マネージャ蓑田氏、マネージャ平戸氏、マネージャ谷口氏、マネージャ本間氏、NTC筆者。

導入のポイント

問題点への対応

  • 3社統合に対して、異なる企業文化を吸収できる柔軟なシステムの提案を行う。
  • 早期導入が可能なシステムの提案と導入サポート体制の提供を行う。
  • コード体系の統一化など3社統合に対するソリューションも同時に提供する。

ご提案するシステム構成

  • 会計基本システムはパッケージをそのままに、債権や支払管理オプションは、更なる柔軟性を持たせるためカスタマイズを行う。
  • 外貨債権債務など新規のオプションを追加。
  • 販売管理システムや周辺システムとのスムーズな連動。

この様な経緯もあり、NTCでは自社製品である「SystemBox会計Neo」のご提案をさせて頂く事となりました。

導入に際して

導入に際しては、NTCの製品である「SystemBox会計Neo」も含め、4社との競合となりました。 スカパーJSAT社では、社内アンケートにて4社に絞り込み、RFP(提案依頼書)を作成。 その回答を4社に依頼した後、2008年8月に各社のデモンストレーションを実施しました。 その後社内にてディスカッションを重ね、翌月の9月に弊社製品の採用を決定して頂きました。

会計システムがNTC製品に決まった際の心境に関して、「旧スカイパーフェクト・コミュニケーションズでの実績があったため信頼がありました」と財務経理部の蓑田氏は語ります。

2008年9月にシステムが決定し、半年後の2009年4月からの稼働というスケジュールですが、単なる会計システムの導入では無く、3社合併によるシステムの統合化も含まれており、時間的にはそれほど余裕のあるものではありませんでした。そのため、導入時の体制は、情報システム部が財務経理部との窓口となり、スカパーJSAT社内のとりまとめをお願いして、NTCは情報システム部とのご協力のもと、導入を進めていく形とさせて頂きました。

プロジェクトの主担当である弊社NTCの内山は次のように当時を振り返ります。 「導入向けて一番時間が要したことは、3社の文化の違いを最終的にどのように統一化するかという点です。というのも、統合後、間もない時はそれぞれの業務がバラバラで、それぞれが別のシステムを使用しており、また会計システム以外にも沢山の周辺システムが稼働していました。当然のことながら各システムで登録したデータの属性やコード体系も全てバラバラでパッケージを導入することよりも、これらを統一化することの方が遙かに難題でした。業務の混乱を避けるために当時の財務経理部は放送系経理部と衛星系経理部、そして財務部と、部署が3つに分かれていたことが、統合による業務の統一化がいかに難しいかを顕著に表していると思います。」 この様に密なる情報共有が必要なため、NTCでは導入メンバーをスカパーJSAT社へ常駐させて頂き、早期導入に向けての、導入作業を進めさせて頂きました。

また、お客様の作業として受入検収などがありますが、「SystemBox会計Neo」はパッケージ製品なので、それ自体の受入検収は行いませんでした。 ただし、カスタマイズや外貨債権債務のアドオンなどもあったため、それらの受入検収は行って頂きました。 その方法は、情報システム部にてテストシナリオを作成し、それらを元に、財務経理部で検収作業を行うという形で進めて頂きました。

システム構成図

case_skyper_system

導入後の効果

  • 今までの、3つのシステムから1つのシステムへ統合されたため、システム保守コストが軽減した。
  • 月次資料の作成時の合算作業も無くなり、業務負担が軽減された。
  • 周辺システムとのデータ連携がスムーズに行われる様になり、ダブルインプットを行う機会が激減した。
  • カスタマイズの効果もあり、支払業務や、自動消込機能により入金消込業務の負担が軽減された。
  • システムに対する社内ノウハウの分散が無くなり、効率的に集約された。
  • 新体制での業務フローが確立し、業務マニュアルも統一整備され、内部統制システムの向上に寄与した。

今回の大きな目標であったシステムの統合化により、もたらされたメリットは、いままでの「一国三制度」により使用していた他の会計システムを統合したので、保守コストは軽減されました。それは直接的なメリットですが、システムが1つとなった事で、月次資料の合算という必要性が無くなったことや、1つのシステムなので、操作方法や、運用方法などが統一された事で、社内の業務負担が軽減し、人件費の削減にも繋がったことがあります。

また、会計システムを導入した直接の効果では無いですが、今回は業務フローの確立というテーマに対しても、同時にソリューションを提供し、それが確立されたことで、内部統制システムの向上に役立ったのも、メリットとしてあげられます。

「早期導入を実現した要因の1つとして、会計システムとデータ連動しない部分も残したこと」と財務経理部の平戸氏は指摘します。 ちょっと意外ですが、現在ワークフローにおいては会計システムへデータ連動しているのは、小口旅費の部分のみ。これを購入申請からの仕入のデータ連動などは、敢えて連動せず、ポイントを絞った導入範囲としたことが、早期導入の実現の要因となった、と指摘されております。

また、今回の統合化により、初めて「SystemBox会計Neo」を使用した本間氏は、操作感を次の様に語ります。 「以前使っていた会計システムより、データ抽出の柔軟性と可用性が高まった。」と語ります。 様々な場面でのExcel出力が容易に行えるため、数字のチェックや集計など、業務が効率的に行える様になったとの事です。

情報システム部ではオプションの機能の1つである「モニタリング機能」を活用されています。 これは「SystemBox会計Neo」を使用している操作担当者が、どの様な操作をしたか?と言う情報を、画像付きでログ化する仕組みですが、これを活用し、操作担当者からの問い合わせがあった場合に、より正確な事象の把握に活用されています。

スカパーJSATグループは、デジタル多チャンネル放送事業者と衛星通信事業者との経営統合で日本有数の事業者として誕生しました。今やアジア最大の衛星通信事業者となり、災害時にも信頼性の高いインフラを提供できる同社の社会的重要性はますます高まるかと思います。 この統合により選ばれた会計システム「SystemBox会計Neo」が同社の更なる発展に貢献するとともに、NTCとしては、これからも最適なソリューションを提供していきたいと思います。

スカパーJSAT株式会社

住所
東京都港区赤坂1-14-14
業種
衛星事業および有料多チャンネル事業
URL
http://www.sptvjsat.com/
会社案内
日本最大の有料多チャンネル放送「スカパー ! 」を展開する有料多チャンネル事業と、そのバックボーンにある、アジア最大の16機の通信衛星を保有する宇宙・衛星事業の2つの事業を展開しています。
PDF版
この事例のPDF版はこちら

関連サービス・製品